アチーブメント株式会社は、2021年7月28日に、株式会社イワサキ経営 代表取締役吉川正明氏の書籍『“跡継ぎ”がいなくても会社は残せる! ――必ずうまくいく従業員承継のススメ』を出版した。
■社会問題とも言える事業承継
中小企業の後継者不足は、日本が直面している社会問題のひとつである。中小企業の経営者は高齢化傾向にあり、中小企業庁が公表している資料によると、2025年には70歳以上の経営者が245万人に及ぶとされている。さらに、全中小企業の約半分にあたる約127万人が後継者未定の状態で、廃業の道を選ばざるを得ない企業もあるという。
■事業承継問題に新たな糸口を見出す一冊
事業承継といえば、まず最初に「親族承継」が想像される。親族内に後継者がいなければ「M&A」を考える経営者が多いが、その前に「従業員承継」をぜひ検討してほしい、と吉川氏は語る。創業経営者のもとで、ともに会社を創ってきた従業員だからこそ事業承継はできる。実際に従業員として働くなかで、創業社長からの指名により二代目経営者となった吉川氏が、「従業員承継」の実態を語る本書。きれいごとだけではない生の声から、後継者不足問題を解決する糸口が見えるはずだ。
■目次
第1章 「従業員承継」という選択
第2章 「後継者」が「2代目経営者」になるまで
第3章 「従業員承継」の実際の進め方
第4章 事業承継で変えないこと・変えたこと
第5章 理念をつなぐための採用・組織作り
第6章 従業員出身だからできる、会社を発展させる成長戦略
第7章 従業員による、従業員のための、従業員承継
特別鼎談 従業員承継が日本の中小企業経営の未来を拓く